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XF-87 (戦闘機) : ウィキペディア日本語版 | XF-87 (戦闘機)[えっくすえふ87]
XF-87は 、アメリカ合衆国の戦闘機メーカーカーチスが、アメリカ空軍向けに開発した夜間・全天候型迎撃戦闘機〔ミリタリーエアクラフト 1994年1月号 「アメリカ空軍戦闘機 1945-1993」, P54-55,デルタ出版〕〔航空ファン別冊 No.32 アメリカ軍用機1945~1986 空軍編,P131,文林堂,1986年,雑誌コード 03344-8〕。愛称はブラックホーク(Blackhawk)。カーチス社が開発した最後の戦闘機でもある〔。 == 概要 == 本機は当初、ジェット攻撃機XA-43として第二次世界大戦中に設計されていたものであった〔。1945年2月にアメリカ陸軍航空軍がP-61の後継となる夜間・全天候型戦闘機を要求すると、それに合わせて設計に変更が加えられ、夜間戦闘機としてXP-87の開発が開始〔された。なお、XA-43は1945年11月に開発中止となっている〔。 直線翼の複座ジェット戦闘機であり、4発機であり、エンジンは2基を一まとめにし主翼の中ほどに装備している〔。水平尾翼の位置は、垂直尾翼の中ほどにあり、座席の配置はパイロットとレーダー手のサイドバイサイドとなっている〔〔。武装は、機首に20mm機銃4門と尾部に12.7mm機銃2門を装備する計画であった〔。当初案には20mm機銃4門を機首の旋回機銃とする案もあった〔。 XP-87は1947年8月に完成し、初飛行はミューロック乾湖で1948年3月5日に行われた〔。1948年6月に名称はXF-87へ変更され、戦闘機型のF-87Aが57機、写真偵察機型のRF-87Aが30機発注されている〔。F-87Aでは、エンジンをGE J34(推力:1.3t)からJ47(推力:3.2t)に変更する予定であった〔。しかし、エンジンは出力不足であり〔〔USAF Museum: XF-87 〕、運動性等の評価も芳しくなく〔、P-61の更新機としてはノースロップF-89が採用されたため、本機の開発は同年10月10日に中止となり、2機の試作機はともにスクラップとして処分された。
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